NEXT Functional Medicine Institute
臨床見学記 および 神経機能講座受講報告
NExT-Institute リサーチャーによるNExT-Institute 本部である「タナカ神経機能医学研究所」での臨床研修や過去の神経機能医学講座を受講しての報告(Facebookへの投稿記事)です。

整形外科医 竹谷内康修 先生


先日、田中先生の研究所を訪れて、診療の見学をさせていただいたので、その感想をお伝えします。

 

 最も印象に残ったのは検査法でした。徒手療法の世界で行う検査は、検者の主観や熟練さに左右されがちな触診や視診などに偏る傾向があります。そして、検者が異なると、所見も異なるといったことが問題となります。

 一方、田中先生の診察ではもちろん視診や触診も行いますが、それとは一線を画した再現性の高い検査、すなわちバイタルサインや神経学的検査等を一人の患者へ十数以上も組み合わせて行っていました。人間の体は、膨大な構成要素が複雑に絡み合いながら活動を行っているため、正しい診断にたどり着くには、検査を単眼的ではなく、複眼的に実施しなければなりません。田中先生の検査は複眼的、あるいはそれ以上に多面的、多角的、多元的なのではないかと思われました。

 また、田中先生の検査で特徴的なのは、一つの異常を評価するにあたり、複数の検査を実施していることです。あらゆる検査には、感度や特異度よばれる有用性の限界があり、一つの検査に頼ると、判断を誤るおそれがあります。田中先生は、一つの異常を複数の検査で確認し、誤った判断を避ける努力をしているように見えました。

 

 順序が前後しますが、検査の前に行う問診は、極めて詳細に及び、田中先生の頭の中には問診の段階でかなりの精度で診断がなされているようでした。そのため問診で考えた診断を確かめるかのように検査を選んで行い、患者ごとに異なる検査を実施していました。

 

 治療に関しては、徒手療法の世界では、検査で得られた結果にかかわらず、大半の患者へ同じような治療を行う傾向があります。しかし、田中先生の治療は、当然ですが、得られた所見にしっかり基づいており、患者ごとに異なる治療を行っていました。一つの異常所見を取り除くため、時には複数の手技治療を組み合わせて実施しているようでした。手技治療を受けた直後から、検査所見はもちろんですが、症状が緩和し、優れた効果を発揮しているようでした。重度の発達障害の子供の治療を見学した際には、田中先生の治療で子供がどんどん改善してきていることに、ご両親がとても喜んでいました。従来のカイロプラクティックなどの徒手療法では、発達障害を改善することなど到底できませんが、田中先生は独自の治療法を確立しており、そのレベルの高さは他を圧倒していると実感させられました。田中先生の治療法は、多彩な手技治療に加え、食事指導、サプリメント指導、セルフケア指導もあり、子供の患者の親には、しつけの仕方もありました。治療はまさに集学的なものでした。

 

 今回、セミナーで習った検査、治療法などを田中先生が実際に実施しているのを見学できて、大変参考になりました。また、田中先生は、病院などの医療機関で医師が行っている診断、治療システムを徒手療法に導入した場合の模範となるべき診療を実践していのではないかと思いました。また機会があれば是非見学させていただきたいと思っています。


(2016年7月)

整形外科医
竹谷内 康修 先生 

NExT-Institute
研究員

理学療法士 山崎 忍 先生


理学療法士の山崎です。

田中先生、臨床及び治療ありがとうございました。ところで、先日、自分の治療も兼ねて、田中先生の研究所にお手伝いに行かせて頂く機会がありました。いつも以上に驚きの連続だったので、ここに報告したいと思います。

 まず、結論を言うと、田中先生の治療法がさらに次のステージに進んでいます。言い換えれば「別次元のステージ」といった感じです。 

 

神経機能医学において、まず、最初に直面する大きな問題がPhaseⅡだと思われます。また、PhaseⅡを解除しても、仕事等のストレスによって再びPhaseⅡ状態になるケースが多いのが実情ではないでしょうか。しかし、田中先生はそのような問題を解決するべくPhaseⅡに対して新たな治療法を開発されています。詳細は分かりませんが、その方法は一見するとシンプルでありながら、驚くほど短時間でPhaseⅡを解除してしまいます。

 

私は非常にPhaseⅡ状態が強く、前回の治療時にはPhaseⅡの解除に多くの時間を必要としたのですが、今回は数分程度であまりにもあっけなくPhaseⅡが解除されました。しかも、治療時に感じる刺激はごく僅かです。

 

 治療を受けて、数日が経過しましたが、以前と比較して明らかに治療効果が出ていると感じます。上手く説明できないのですが、治療後の身体の感覚が以前と大分違ってきているのです。「より根本的に治療された感じ」と表現したら良いでしょうか。とにかく身体が楽なのです。

 また、他の患者さんの治療を見させていただく中で、改めて検査法や治療法の引き出しの多さに驚かされました。通常よく用いる方法が困難な場合は、即座に別の方法に切り替えて検査・治療を進めていくのですが、その判断が非常に速いのです。

会員の皆さんに参考になればと記事を書きました。

 

 今回は自分自身の身体が楽になると同時に、多くの事を学ぶ機会に恵まれました。田中先生、本当にありがとうございました。

明日からも日々精進して、NExTの力になれるように頑張りたいと思います。


(2016年7月)

理学療法士
山崎 忍 先生
  NExT-Institute
研究員

 リサーチャーによる神経機能医学講座受講報告

カイロプラクティック理学士・薬剤師 山本修司 先生


昨年末、タナカ臨床ゼミ2に参加させていただきました。田中先生、村井先生、スタッフの皆様、いつもありがとうございます。


今回は現代手技の抱える問題の核心に迫る内容でした。

1990年頃から手技が効かない患者が増えているのは、ご存じの方も多いかと思います。それまでは「仕組みはわからないがとにかく効く」ために、各治療法が勝手な理論を掲げていても問題はありませんでした。しかし「効く」メカニズムの解析を疎かにしたツケが回ってきて、現在は「効かない」理由がわからないのです。


NFM
の素晴らしい点は適応を検査している点です。最初に適応の検査をして「効かない」理由があれば、まずは患者を検査と治療ができる状態にします。なぜ適応でないかが明確にわかっているので、その状態の解除もできるわけです。それから本来の検査と治療を行うので、検査の精度も、治療の効果も上がります。


もう一点重要だったのは、手技の身体操作法に関する講義と練習でした。古武道由来の貴重な鍛練法でしたが、やはり本物は違うと痛感しました。確実に手技のレベルが上がったと実感しています。これは本当にありがたいことです。

残念なのが、せっかく手技を学んだのに効果の低さに落胆し、諦めてしまう治療家が多いであろうことです。メカニズムを理解し正しく使えば、手技は未だに絶大な効果がありますし、練習しただけ効果が上がることも実感できます。怪しい治療法に走る必要はありません。まっすぐ手技の道を進めば大丈夫です、と教えてあげたいですね。


様々な専門家が集う臨床研究会が楽しみです。今後ともよろしくお願いします。


(2016年1月13日)

カイロ理学士
薬剤師
山本 修司 先生 

NExT-Institute
研究員